DNAの抽出実験 ブロッコリー・タマネギ
毎度おなじみエタノールを使ったDNAの抽出実験です。タイトルではブロッコリーやタマネギと書きましたが、ぶっちゃけめんどくさいので私はバナナでやっています。超オススメです。イチゴとかレバーでもやっている実践事例がありますが、お金がかかったり、ミキサーが必要だったり、ちょっとクサかったりやりたくない理由がたくさん出てくるので、ここは騙されたと思ってバナナ1択でお願いします。
実験プリントに書いた通りの簡単な方法でできます。原理としては①細胞をバラバラにする。②塩化ナトリウムやエタノールを使ってDNAの物質とそうでないものを分ける。ただそれだけの操作です。この操作を繰り返しやることでDNAそのものの抽出の純度が上がると思いますが、正直そこまで求めていませんし、やる意味がありません。
実験装置もビーカーと薬さじとコーヒーフィルターだけのシンプルな形にしました。ビーカーがなければ紙コップでもプラコップでも何でもいいです。薬さじがなければスプーンでも何でもいいんです。いいんです。
とにかくバナナをつぶします。袋に入れて手でつぶしてもいいです。今流行のバナナジュースを作る感覚でぐちゃぐちゃにしちゃってください。出来る限り細胞同士の結合を切りたいのです。おおむねつぶせたら界面活性剤の入っている食器用洗剤を入れ、少量の塩水を入れてひたすら混ぜまくります。あとはろ過です。コーヒーフィルターを使ってあっさりとやりましょう。固形分があると詰まってしまうので、ちょっとだけ気を使ってください。そして次の操作が最重要です。ろ液に冷たく冷やしたエタノールを入れてDNAを分離させる。たったこれだけです。境界面に白いもやもやが現れる様子はなんだか神秘的・・・鼻水みたいなドロドロしたものがとれます。それでもなんだか嬉しいものです。
その昔、大学の先生方に来ていただき、自分の唾液?口内細胞?からDNAを取り出すという授業もやりましたが、こちらも同じく白いもやもやが出てきます。デオキシリボ核酸はただの物質なので共通なものができるのはわかりますが、最初の唾液の量よりも多くなっている気がしてなんだかモヤっとしたことを覚えています。