回路を流れる電流を測ってみよう!
~電流計の活用法~
表題の通りです。電流の測定ですが、電圧より電流の測定の方が難易度が高いと思います。とりあえずは基本となる回路図から電流計抜きの回路を組み立てましょう。
電流計はそのままズバリ、その場所に流れる電流を測定したいので、そこに割り込む形で配置してください。配線の際にはあらかじめ電流計にプラス端子もマイナス端子も両方つけておくことをオススメします(この端子は外さない)。直列回路の測定の場合はそんなに難しくありませんが、並列回路の測定になると分岐のところで「どのように接続したらよいのか?」と生徒が混乱していることがよくあります。その解決法としては導線の本数を余分に持たせてゆとりある回路図を組ませてみたり、分岐点にわかりやすい接続の端子を用意しておくといいかもしれません。
今回の私のプリントのこだわりとしては実体配線図を図示したことです。ここには導線が記録されていませんので、どのように接続したら正しい回路図になるのかを考えながら自分で書き入れる必要があります。この理由は簡略化された回路図から想像することができない生徒がかなりの割合いると
いうことです。回路図からの想像ができなければ、より実物に近い配線図の真似をさせれば良いのではないかと考えています。本来そこまでするべきでは無いのかもしれませんが、様々な発達段階の生徒たちがいますので、可能な限り手厚くやる事で損になるような事はないと思います。ただ、この図
を使っても一定水上の生徒達はうまく回路を組めません。
グループで実験を行うときにはそういう子たちは人任せにしてしまいます。適材適所でも悪くはないと思いますが、やはり自分の体を動かして体で覚えて知識を獲得することも大事なことかと思います。この配線についてはパフォーマンステストを行うアナウンスも忘れずにしておきましょう。