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顕微鏡のパフォーマンステスト
この後も植物の観察等で顕微鏡の操作はしていきますのであせってテストをやる必要は無いかもしれません。とはいえ全員がスムーズに顕微鏡を使った観察ができるようにすることが私の授業の目的でもありますので、あえてテストを行います。といっても抜き打ちテストではなく実施日を通知しておきましょう。教科書で勉強してくる生徒や普段の授業中に一生懸命練習する生徒もいると思います。自分のペースで短期的な目標達成のために努力することも大切なことだと思います。試験の内容は授業で伝えたことのおさらいと実技です。
実施の方法としては写真にあるように、1人で全ての操作ができるように顕微鏡とプレパラートを作るためのセットを5,6人分のセッティングをしておきます。教室で課題が落ち着いて出来るようなクラスであれば廊下に設置しても大丈夫だと思います。教室であらかじめ順番を決め、筆記用具を持って廊下に集合です。ラーメン屋さんで言えば「一蘭」、または選挙の時の区切られたブースのようなものがあればベストですが、そこまでしなくても充分うまくいくと思います。プリントに書いてある課題にチャレンジしてチェックの時に先生を呼ぶ形にします。冒頭の筆記問題についてはその場でのチェックは行いません。実技課題をクリアしたら挙手をして、先生にチェックして次の課題に進むというスモールステップ方式でやっています。プレパラートを作ったらチェック、40倍でピントが合わせられれば2つ目のチェック、400倍でピントが合えばミッションコンプリートです。まだピントが甘かったり、操作の修正点があったりする場合は再度やり直しとさせます。5分間の試験終了後、静かに教室に戻ったら課題を引き続きやってもらいます。試験の内容をばらしてしまうとしゃべってしまうと先にあった人たちが明らかに不利になりますので先に釘を刺しておきましょう。
この授業の際に重要なことが1つあります。それは顕微鏡の違いによって400倍のピント合わせの難易度に差が出ないように良い顕微鏡だけをセレクトしておきましょう。いつもと違った表情で真剣に顕微鏡と向き合う生徒たち。普段手を抜いていて全くやり方がわからない生徒も、なぜか今回だけうまくいかなくなって頭が真っ白になる生徒、その他にもいろいろなパターンが想定されますが、やっぱり普段から積極的に取り組んでいる生徒さんはほぼ満点です。
試験時間は5分間ですが、2~3分で早々にミッションコンプリートする生徒が得意げに教室に戻っていく姿、かっこいいですね。本人もかなり満足げです。テストはなかなか残酷なもので自分の能力が明らかにされてしまうものですが、裏を介せば返せば努力した成果がそのまま結果となって現れ、自分の自信につながります。自己肯定感も高まります。生徒たちの気持ちの中で根強く残るテストへの苦手意識を払拭していきたいものです。みんなちゃんとやればできるんです。希望者には再テストの機会も与えています。全クラステスト終了後になりますが、翌週あたりの昼休みに2 、3日理科室で希望者西チャレンジさせています。平等じゃないと言う意見もありますが、最終的には生徒全員が操作できるようになれば理科嫌いなど撲滅できると思います。あきらめないで自分の能力を高めることを中学生のうちに覚えてほしいと思います。
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