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葉のつくりを調べよう!
~表面と断面の観察~
前時に2・3種類の形の違う葉っぱを持ってくることを宿題としましょう。葉の形に共通点や相違点を見いだすことができれば、今回の授業の目的は達成です。教科書に載っているような双子葉と単子葉の網状脈と平行脈のような単純な違いにだけ注目させる必要はないと思います。実物の葉を観察することで色々なものが見えてきますので、生徒たちの気づきを大切にする時間も設けたいものです。自分持参した葉っぱだけで勝負してもいいのですが、グループで持ち寄った様々な種類の葉を比較しながら発見をしていければより効率的・効果的に授業ができると思います。よく観るということで今回も顕微鏡を使いますが、個人的には実験操作が簡単な表面(裏面)の観察だけでいいと思っています。断面はあえてやる必要をあまり感じていません。その理由としては中学生には技術的にハードルが高いこと、そして出来上がったサンプルのクオリティーがあまり高くないことです。教科書の写真や映像教材、市販のプレパラートの美しさには到底及ばないという、かなり打算的な理由です。私は今回の授業のポイントは「葉脈や維管束に注目させる」もしくは「気孔や葉緑体などの細かいところに注目をさせる」のどちらかだと思います。今回の授業に限れば維管束の方が重視されていると思われますのでそちらだけを効果的な形で示せればと思います。