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動物の細胞のつくりを観察せよ!

~植物と動物の細胞の相違点は?~

 前回の植物細胞に続き、今度は動物の細胞の観察をし、植物細胞との比較を行いたいと思います。

 前回の授業の終わりに、人の細胞の観察をするので、必ず歯磨きとうがいをしてくるようにと(本当は歯磨きはいらないですが)うがいをして口の中の余計なものがない状態で授業に臨んでもらいます。理科室の近くの水道は大混雑になりますが、授業中に外に出るよりは、理科室の水で水道でうがいをするよりは、事前にひと手間かけて通知をしておく方が良いかと私は思います。

 人のほおの細胞の観察は教科書には綿棒で採取する方法が掲載されていることが多いのですが、私はいろいろめんどくさがり屋なので、爪楊枝の尖っていない方を使います。詳しくは実験のプリントの作業や操作のところを見ればわかります。いとも簡単に採取することができます。また、個人的には爪楊枝で採取した方がスライドガラスの上に細胞細胞のつぶつぶが見やすいと思います。染色液で着色する際もどこに細胞があるのかを見つけやすく、土とにたらせばいいのかがわかりやすいとおもいます。カバーガラスをかけてもひたすら視野の中の赤いゾーンを探すのではなく、あらかじめ狙いを定めてピントを合わせることができると私は思います。

動物細胞の観察.jpg

 この実験に関しては、いろいろな実験操作の動画がネットにもアップされているのでそれを見せておく方が良いと思います。自分の口に何かを入れてそれを観察することに対する抵抗感が多少ならずもありますので、きちんと映像のイメージを伝え、みんな同じことをやっているんだと感じてもらうことが抵抗感を減らすのではないかと考えます。また私個人的には、できれば1人に1つの顕微鏡があると自分の細胞にのみ集中できるので、「キモイ」「汚い」などの抵抗感がだいぶ和らぎます。我々大人でも人の体内から出てきたものについてはかなり抵抗がありますよね。顕微鏡が無ければ、プレパラートのみ個人で作りましょう。

 

 実験操作についても少しこだわりを持って、酢酸カーミンが指やレンズにつかないようにろ紙で余計な水分を吸い取ったり、脂肪細胞をや爪楊枝で軽くほぐし、カバーガラスと親指で挟むように細胞を広げる操作など、テクニカル的なところに注目をさせても良いかもしれません。観察自体は比較的簡単だとは思いますが、観察したい細胞を探す作業が少し大変です。100倍でも十分ではありますが、できれば400倍でピント合わせをするスキルを身に付けて欲しいなと思います。

 

 昨年度も使った、仮説社が出している細胞の本の各種細胞のスケッチを見本としてコピーしておくといいと思います。脂肪細胞の構造は結構興味深いなと私自身思っています。知らない世界を見ることのできる顕微鏡はやっぱり魔法の道具だと思います。次回は体のつくりのちょっと地味な感じの授業になってしまうので、よいビデオ教材を探したいと思います。

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